IPL (ドライアイ治療)
IPLとは
IPL光線療法は、マイボーム腺機能不全(MGD)を改善する画期的な治療法です。
海外の学会でもその成果が報告されており、侵襲が少なく効果が高いことから注目を集めています。
当院では、「ルミナスM22 IPLシステム」によるIPL光線療法を行っております。
IPL(Intense Pulse Light)という幅広い光を照射することで、マイボーム腺脂の溶解だけでなく、炎症を抑え、デモデックス(顔ダニ)を減少させ、肌のコラーゲンを再生させる効果があります。
手術のように外科的治療ではなく光線療法のため、患者様への負担も少なく、眼球に刺激をあたえることもありません。
治療方法
推奨治療スケジュール
治療間隔は、3~4 週間おきに4 回以上実施すると効果が高いというエビデンスがありますが、重症のドライアイの方は、もう少し続けた方が効果が出るようです。
ゴムではじかれるような痛みや、ひりひりした痛みなどを感じることがあります。
治療の方法
治療前
・メイクや基礎化粧品をすべて落としてください。
・眼の周りに毛が生えている場合は剃ってください。
毛に反応して痛みを伴う可能性があります。
治療のながれ
1回の治療時間:約10分
専用のアイマスクをつけて、顔に密着させます。
下まぶたの下部(頬の上部)に水溶性ジェルを塗ります。
標準的な施術では、目の下を中心に耳の前から鼻まで5回、鼻に3回、更に対側の耳の前まで5回、合計13回をフラッシュします。これを2回繰り返します。
サファイヤガラス製のライトガイド(照射の際、肌に触れる部分)によって、冷却機能が強化され、施術時の痛みがさらに軽減されました。
ジェルを拭き取り、眼の周りを洗浄して終了します。
注意事項
以下のような、照射に向かない方もいらっしゃいますので、事前にご相談ください。
•妊婦および授乳中の方
•光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
•皮膚が日焼けしている方
•てんかん発作の既往歴がある方
•ケロイド体質の方
•血液凝固能に異常のある方
•前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往歴がある方
施術後の注意点
治療後、短期間皮膚が赤みを帯びやすくなりますが、ほとんどの場合、2~3時間で元に戻ります。
皮膚の弱い方など、まれに浅達性熱傷による赤みやヒリヒリ感がしばらくでる場合がありますので、治療後約2週間は紫外線に当たるときは照射部位に日焼け止めクリームを塗ることをお勧めします。
洗眼、入浴、化粧等、日常生活上の制限は特にありません。
治療費
健康保険適応外(自費診療)です。
1回、4000円(税込)となります。
その他
治療のながれ
M22のIPL照射部を別波長のカートリッジに交換することで、フォトフェイシャルⓇの施術をご提供することが可能です。
4週間毎に3~5回の施術を行うことが推奨されています。
ご希望の患者様は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
おの眼科 0944-88-8366